性教育というタブーから生まれる「安全じゃないセックス」
を開発した。
現在、アプリの対応言語は英語のみで、17歳以上という年齢制限がある。
ユーザーは、匿名で性について質問ができたり、自らの性体験を他人とシェアしたりできる。
Yahoo!知恵袋やOKWAVEのように一般ユーザーが回答するのではなく、「ジュースボックス」ではトレーニングを受けた専門家が回答者だ。
次世代の性教育の可能性を感じさせるアプリといえるのではないか。
性教育にモザイクはいらない
(Photo by Brad Flickinger)
日本で2008年、5大学の大学1年生に対して行われた調査では、「性感染症」や「妊娠」についての性教育の充実を高校教育に求めていた学生が多かったことが明らかにされている。
権力者などにより「過激」だとか「偏った」とレッテル貼りされた性教育だが、望まぬ妊娠、性感染症、性被害、誤った情報の氾濫といった現状を踏まえてもなお、性教育はタブー視されたり、抑圧されたりしなければならないのか。
子どもたちが性教育を学校で学ぶ権利を奪ってはならないし、スマートフォンによる性教育が全員に適している、あるいは届けられるとも限らないが、上述したアメリカのアプリのように、デジタルネイティブ世代だからこそ、有効な性教育のあり方を今後探ってゆけるのではないだろうか。