くらし情報『「私の髪色は生まれつきこの色です」と証明させる“地毛証明書”への違和感。』

「私の髪色は生まれつきこの色です」と証明させる“地毛証明書”への違和感。

あなたの髪の毛は何色だろうか?アジアン・ブラック、ブロンド、赤毛に、アフロ、ドレッド。髪の毛の色や髪型は、人種やルーツをあらわしたりするアイデンティティを形成する要素でもあり、自分の個性を表現するためのファッションにもなったりする。そんな個々人の大事な体の一部である「髪の毛」の染髪やパーマを日本の中学や高校では、禁止している学校が多い。生まれつき「黒髪」が一般的である日本人だが、茶色がかった色の人もいるし、癖っ毛で天然パーマの人もいる。そんな「生まれつきの髪」が故意ではなくとも校則違反のように見えてしまう生徒に対し、地毛であることを証明する「地毛証明書」の提出を求める学校も存在するのだ。地毛証明書の形式はさまざまだが、保護者から「我が子の髪は生まれつきです」と印鑑をもらったり、更には子供の頃の写真を添付して証明させるケースもある。

目次

・出る“黒髪ストレート以外”は打たれる
・“自由”にすることで“人が育つ”教育
・「地毛証明書」は必要か否か
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Photo by Emma Simpson

出る“黒髪ストレート以外”は打たれる

確かに、日本では「髪の色が明るい=素行が悪い」という価値観が根付いている。髪色が明るい人に対して「チャラい」という印象を抱く人も少なくないだろう。
しかし、「黒髪ストレートでなければならない」

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