着たい服が着れるのは「特権」。差別だらけのファッション業界に立ち向かう一人の若者。
クライアントやモデルと一対一で徹底的に話し合い、彼らに合った服を作っているからファッションデザイナーっていう要素は自分の活動の一部にしかすぎなくて、どちらかというと自由に服を選ぶ権利のないマイノリティの人々に必要なものを提供するのが使命って感じる。 そう話すスカイ・クバークブはRadical Visibility(ラディカル・ビジビリティ:「過激に目に見える」という意)というムーブメントの先駆者である。ラディカル・ビジビリティとは社会が目にしたくないところ(体型、セクシュアリティ、身体障がいなど)にスポットライトを当てるようなイノベーティブなデザインを用いた服。あらゆる理由でマイノリティとされる人々を社会に無理やり溶け込ませるのではなく、胸を張って主張させるのだ。
Photo by Grace DuVal
そんなスカイ・クバークブのファッションの裏には揺るぎない信念がある。 全ての人が美しいって、心の底から信じている。みんな自分の美しさを認め、他人の美しさを受け入れられるようになればいいだけ。美に多様性があるのは当たり前だって知ればいいだけ。
社会に埋め込まれた「美の基準」から意識的に解放される必要があるかもしれないけど。