2秒に1人、世界のどこかで子どもが子どもを出産している。日本人も他人事ではない、社会の陰に隠れた“若年妊娠”の事実。
だ。手にしたおもちゃの箱を大喜びで開封する子どもたちだが、そこに入っているのはおもちゃではなく銃の実弾や重たく鋭利なつるはし、妊娠検査薬。安全な環境でおもちゃを手にする子どもたちがいる一方、時を同じくして彼らと同じ年頃の子どもたちが実際にこれらの道具を手にしなければいけないという事実があることを訴えかけている。
子どもが子どもを産むこと
「8 Childhood Enders」の1つが「Child has a Child(早すぎる出産)」。冒頭の動画で少女が放った一言「女の子が子どもを産むことができるの?」という疑問の答えは「イエス」であり「ノー」である。
Photo by Jemetlene Reskp
Save The Childrenの調査によると世界では毎年約1700万人の「女の子」が子どもを産んでおり、そのうち1600万人が15~19歳、残りの約100万人が15歳以下だという。また、その内の90%が発展途上国に住む少女たちであり、10代で子どもを生んだ彼女たちは健康や教育、経済的なリスクを背負いながら自分の「子ども時代」を捨て親としての責任を果たすことを強制されるのだ。 10代での妊娠は、避妊の方法を知らない、避妊具を手に入れることができない。