くらし情報『55杯目:「亀裂ではなく対話を求める」。伊勢谷友介、坂本龍一も参加する “あるダム”の必要性を問うプロジェクト。#いしきをかえよう|「丼」じゃなくて「#」で読み解く、現代社会』

2017年11月22日 02:52

55杯目:「亀裂ではなく対話を求める」。伊勢谷友介、坂本龍一も参加する “あるダム”の必要性を問うプロジェクト。#いしきをかえよう|「丼」じゃなくて「#」で読み解く、現代社会

夏には蛍が飛び交う石木川の流域は、川棚川の11%。ここに縦55メートル幅234メートルのダムを建てようというのが、石木ダム建設計画の概要である。計画した当時は建設理由や需要も理にかなっていたものの、時を経てその有用性が疑問視されているのが実情だ。「100年に1度の洪水がいつ起こるかは分からない」「ダムを造らないと今後水が足りなくなる」という建設賛成派と、「流域11%の石木川にダムを建設しても効果は薄い」「人口が減っているのに水の需要が上がるだろうか」という反対派が存在しているが、問題なのは建設の可否だけではない。実はこのダム建設計画、当事者となる長崎県民の理解がほとんど進んでいないという。

#いしきをかえようプロジェクトを支援するアウトドアブランド、「パタゴニア」が行ったアンケートを受けた長崎県民の2人に1人が、計画のことを「よくわからない」、約8割が「県の説明が不十分」だと回答している。(参照元:patagonia_jp)その建設費用の多くに長崎県民の税金が投入される石木ダム建設。公共の福祉、つまりそこに住む人々にとって有意義な開発を担う公共事業の内情としては、いささか不安が残る結果だ。

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