#002 「人生が楽になった」。一児の母が39人の大人が住む家で子育てして気付いた“家族には正解はない”ということ|渋谷の拡張家族ハウス「Cift」が描く未来の生き方
私、それまでは「1年後に予想もしないようなことをしていたい!」っていう性格だったから。真逆の発想というか…。 もうひとつは「いいお母さんになろう」って頑張ってた。子育てにいい環境とかもすっごく気にしてて、生まれる前から全寮制の私立中学とか調べてたくらい(笑)。子どもが産まれてから、ずっとブレーキをおろしたまま走り続けているような感覚だったんだよね。そのブレーキは世の中の“ふつう”みたいなものを内面化し過ぎたものだと思うんだけど。普通産後はこれくらい休むでしょ、とか、ふつうのママは…みたいなプレッシャー。別にそういうことを直接言われることってほとんどないし、気にしているのは自分自身でしかないんだけど。
でも同じようなブレーキを、子育てという正解もないし答え合わせもしづらい営みの中で、どんなママでも、働き方を問わず、働いていなくても、感じているんじゃないかなと思うよ。アーヤ:そのブレーキから解き放たれたのはCiftでの暮らしが影響してる? 神田:Ciftに誘われた時、まだ子どもが生まれて間もなかったから、最初は迷ったんだよね。でも、けんちゃんから「子どもごとおいでよ!子どもは障壁にならないよ?」