「なんとなくで生きてきた自分を変えたかったんです」。“スマホを捨てた若者”が、太鼓に夢を懸ける理由 VOL.3
、 新山 萌(にいやま もえ)、定成 啓(さだなり けい)の3人。
▶︎『“スマホを捨てた若者”が、太鼓に夢を懸ける理由 VOL.1』はこちら
▶︎『“スマホを捨てた若者”が、太鼓に夢を懸ける理由 VOL.2』はこちら
石井 彰馬 Syoma Ishii 19歳
ー太鼓を始めたのはいつですか?
3歳です。幼稚園児から上は60歳ぐらいの方がいるチームに入って、そこで高校卒業までやってました。数あるプロの太鼓集団から鼓童を選んだのは、中学生の時に見た公演の衝撃からです。太鼓ってこんなに格好良く叩けるんだ、俺も鼓童の舞台に立ちたいと思いました。小学生の時からちょくちょく鼓童の公演は観に行っていて、以前はそこまで惹かれていなかったんですけど。
ー何か心境の変化があったんでしょうか?
そういえば、その頃はちょうどバスケで挫折を経験していたときでした。小学生の時から太鼓と並行してバスケを始めたんですが、その理由は、当時の俺が太鼓をダサいと思っていたからです。
友達は太鼓をよく知らないし、馬鹿にもされました。だからバスケで見返してやろうと思って、太鼓はそっちのけでバスケばかりの毎日でした。