「なんとなくで生きてきた自分を変えたかったんです」。“スマホを捨てた若者”が、太鼓に夢を懸ける理由 VOL.3
メンバーも変わっていったんですけど、年上もいれば年下もいて、幅が広いんですね。ある程度年齢が上がると子どもたちに教えたりとか。
ー年齢を問わずできる競技だから、世代を超えて人とつながれるんですね。
そうですね。その中で気の合う仲間ができて、それが楽しくて、ずっとやってきた感じです。
ープロになろうと思ったのはいつですか?
高校生の時です。他のチームも考えたんですが、やっぱり歴史があって王道を行くのが鼓童なので。鼓童を知ったのは、小学生の時にイベントで共演させていただいた時です。
ー研修所は特殊な生活環境だと思いますが、約1年過ごしてみてどうですか?
高校の時は朝と夜が逆転したような生活で出席もギリギリだったので、たぶんここにいなかったらダラけてたと思います。適当に大学行って、適当に遊んで。そういう生活は楽ではあるんですけどね。だからみんなに変わったと言われました。体型とか生活リズムとか。あとほんの少しだけ心が広くなったかなと思います。昔はすぐに頭にきていたんですが、それを抑えられるようになって。研修所ではムカつくことも多いんですよ。
9人で共同生活してたらいろいろ言い合いますから。