「なんとなくで生きてきた自分を変えたかったんです」。“スマホを捨てた若者”が、太鼓に夢を懸ける理由 VOL.3
ープライベートな時間がないのがきついですね。
そうなんです。昔は一人が嫌いで、すぐに外に遊びに行ってたんですけどね。
ーこういう閉鎖的な生活と、友達の進学や就職で広がっていっている生活と比べてどう思いますか?
こっちに来ると決めてから人の倍以上は地元で遊んだので。まあ学生の遊びなんてたかが知れているんですけど。
ー友達は今は遊んでいるんでしょうか。
そうですね。遊んでるやつもいれば、一人で上京して仕事を頑張ってるやつとかもいて。
人それぞれですね。
ー友達に何か太鼓で表現したいことはありますか?
一緒に頑張ろうよって伝えられたらいいですね。給料が低いとか、休みが少ないとか言ってるやつも多いんですけど、それに対して直接何か言うと説教がましくなっちゃうし、自分が言える立場でもないので。誰だって不満はあるし、きついこともあるだろうけど、だから何かを成し遂げられるんだって。いつか鼓童の舞台に立って、背中というか、姿勢でそういうことを示せたらと思います。
鼓童展覧展「青い太鼓」鼓童展覧展「青い太鼓」が中目黒にて開催されます!写真家 荒木塁が、実際に佐渡に足を運んで、研修生の姿を撮影した20点の写真と、9本の動画が展示されます。