「失恋」を理由に会社で有給を取ることが、日本で当たり前になるべき理由
私たちを取り巻く様々な人間関係の中でも、“恋人”というのは、とりわけ特別な存在だ。その人のことを考えるだけで、ニヤニヤが止まらなくなったり。「おはよう」「おやすみ」という他愛もない言葉のやりとりに、胸がじんわりするような幸せを感じたり。欠けていたパズルのピースがぴったりはまる安心感を覚える、そんな誰かとの出会いは、私たちの日常を何よりも鮮やかに彩ってくれる。また恋人というのは、私たちの「一番やわらかく、繊細で、弱いところ」をさらけ出す相手でもある。だからこそ、パートナーとの不仲や喧嘩・別れというのは、私たちの心に大きな傷跡を残すのだろう。失恋を英語ではハート・ブレイクと表現するが、まさにその通り、心が引き裂かれるような悲しみ・辛さに襲われることもある。「今までの幸せだった日々は何だったの」と、涙枯れるまでひたすら泣き暮らす経験をした人も多いかもしれない。
そんな、恋愛で受ける心の痛み。それが私たちの身体に大きな影響を及ぼしているということを、あなたは知っていただろうか?
ストレス社会といわれる現代日本。私たちの心をぐさりと傷つけるのは、恋愛だけに限らない。心の健康=メンタルヘルスという言葉が聞かれるようになって久しく、心と身体の関連性は色々な所で語られているはずなのに、疲れきった目をした人々が街に溢れているのはなぜだろう。