『ツーリスト』監督インタビュー ジョニーの素を引き出し、アンジーで着せ替え遊び?
彼はすごく面白くて、でもすごくシャイで家にいることが多い。ハリウッドのパーティで見かけることも少ないしね。彼のそういう側面を出せたらいいな、と思ってたんだ。アンジーに関して言うなら、この映画における彼女への演出の8割は、ドレスに関することだったと言える。僕は実は子供の頃からお人形遊びが大好きで、いつも服を着せ替えたり、髪をいじったりしてた。男の子だから周りには不思議に思われたけどね。前作の『善き人のためのソナタ』が僕のロシア文学好きの部分が反映された作品とすると、この映画はお人形好きの側面を反映したと言えるね」。
さらに、ヴェネチアでの撮影について尋ねると、こんなエピソードも!
「あの街は本当に美しく、古い建築や芸術が山のようにあって観光客も多い。
でも、ジョニーとアンジーの2人にはかなわなかったみたいだね。撮影中、あの2人がいるところに、島のほとんど全ての人が集まってきているようだったよ。宇宙から人工衛星で見たら、僕らがどこで撮影してたか一発で分かったと思う。2人の親密なラブシーンを撮っているときは、まるでロックコンサートの中にいるような気分で、何万人に見つめられながら撮影してたよ」。