(Photo:cinemacafe.net)
セレブの妊娠・出産ニュースって、なぜか結構続きますよね。セレブはいわば、ロールモデル。彼らの言動は、社会的な影響力を持っています。そんな彼女たちのおめでたが続くと、つい「ベビーブーム到来?」と思ってしまいます。ベビーブーム自体は悪いことではありません。でも、セレブたちの私生活は華やかですから、美しい部分ばかりが強調されがち。妊娠・出産という大仕事であれば、誰にとっても現実はそんなに甘くないはず。子を授かるのは幸せなことですが、ブームに乗って気軽に考えるようなことじゃないのだけは確かです。
そこでご紹介したいのが、ロマンスの一つの結果である妊娠・出産・育児の、理想と現実が描かれている映画『理想の出産』。この作品は、前回ご紹介した『恋愛だけじゃダメかしら?』のフランス版のような作品とも言えるでしょう。
原作者は、神学ミステリー「クムラン」シリーズなどで人気の小説家、エリエット・アベカシス。出産、育児支援制度が充実していて出生率も決して低くないフランスでさえも、母親にかかってくる精神的、肉体的負担は並大抵ではないそうで、それを実感した彼女が自らの体験を基に本を執筆。