2015年11月30日 14:30
【シネマカフェ的サントラのすすめ Vol.7】『コードネームU.N.C.L.E』『リトルプリンス 星の王子さまと私』
本作においては、リドリー・スコット『悪の法則』や『カムバック!』などを手がけるダニエル・ペンバートンを抜擢。彼は来年1月公開のアカデミー賞有力作『スティーブ・ジョブズ』の音楽も手掛けており、今後さらなる注目を集めるであろう作曲家のひとりだ。
『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』に『キングスマン』、さらには『007スペクター』の公開を控え、スパイ映画隆盛を極める今年。スパイ映画といえば印象的なテーマ曲は不可欠だが、本作における「His Name Is Napoleon Solo」や「Escape from the Berlin」は、耳に残る楽曲として作品全体の統一感のあるデザイン性に大きく寄与している。ほかにも、“カウボーイ”とイリヤから茶化されるナポレオンをネタ化したような楽曲や、イタリアを舞台に繰り広げられるシーンのバックグラウンドには、巨匠エンニオ・モリコーネへのオマージュが感じられる楽曲が使用されており、かなり映画音楽的な満腹感がある。
ほかにも、映画冒頭から流れる「やさしく歌って(Killing Me Softly with his Song)」で知られるロバータ・フラックの「Compared to What」