2016年6月3日 20:00
【インタビュー】「火花」林遣都×波岡一喜 夢、才能、挫折…その先の希望を信じて走る
波岡さんは脚本になる前に、事務所の社長から「波岡のイメージにすごく近い」と言われて原作を手渡されたという。「共通点は確かにいっぱいありました。まず、思ったことをすぐ言ってしまうところとか(笑)。あとで『言わなきゃよかった』って思うんだけど、我慢ができない(苦笑)。もろい部分も含めて似てるなと感じました」とふり返る。そして、役を勝ち取り、実際に演じる中で、神谷に背中を押された部分も。
「自分が面白いと思ったことを貫いてるんですよね、神谷は。どうしても長くやっていく中で、自分を信じることを見失いがちになるし、神谷の行く末を見ても、それが必ず正しいとは限らないんですけど(笑)、それでも、自分を信じてやってるヤツってかっこいいんですよ」。
波岡さん自身、まさしく自分を信じ、時に体を張り、コツコツとキャリアを積み重ねてきた俳優であると言えそうだが…。
「そのつもりでしたけど、まだまだ結果がついてきてないですからね。旅の途中です。自分はホームランを狙うようなバッターじゃない。ずっとバントヒットを重ねて得点を積み重ねてきたけど、それがぶれてしまうこともある。『このままでいいのかな?』とか『やめようかな』と思ったこともある。