2016年11月27日 19:00
【インタビュー】エズラ・ミラー、『ファンタビ』の強烈役づくりを激白!「映画は最高の魔法だから」
そうしたこだわりの役作りもあり、エディ演じるニュートが胸躍らせて(?)ニューヨークに降り立つ一方、魔法の根絶を訴える団体“新セーレム救世軍”のビラを配るクリーデンスの初登場シーンは、あまりにも対照的で強烈な印象を残す。
これまで、悪魔のような狂気で母親を崩壊させる美少年や、ドラッグまみれの暴走男子など、精神的に複雑なものを抱えた役柄も多かったが、あえてそうした役柄を選んでいるのだろうか?
「そうだね。僕は難しいと思える役を演じるのが好きだからね。僕は子どものころ、自分で『難しい挑戦があればあるほど良い』ってモットーにしていたくらいだから。そのモットーにいまも従っているんだ。それに、俳優として、人間の中に潜む幅広い可能性を探求してみることは面白いことだと思うからね」。
では、本作のクリーデンス役に対して、内面的にはどのような探求を行ったのだろう?
「今回はなるべくシンプルに、“愛されないで育ってきた”というのはどういうことなのかを考えてみようとしたんだ。それで、参考にしたのは、実際にクリーデンスのような経験をして育ってきた人たちに、会って話を聞くことだった。
それによって、そのトラウマがその後の人生にどのように影響したのかを考えようとしたんだ。