2016年12月28日 12:46
【予告編】この結婚を法が裁くのか…!? 『ラビング 愛という名前のふたり』
やがて、妻のミルドレッドは、J・F・ケネディ大統領の弟であるロバート・ケネディ司法長官に1通の手紙を書く。愛する夫のリチャードと生まれ故郷で夫婦として暮らしたいと…。
口下手で不器用だが、その優しさと誠実さで妻を愛し守り続けるリチャードを演じるのは、『ブラック・スキャンダル』『ザ・ギフト』のジョエル・エドガートン。普段は控えめで物静かだが、子どもたちのためなら思わぬ行動力を示すミルドレッドには、「エージェント・オブ・シールド」『ワールド・ウォーZ』のルース・ネッガ。国と国、人と人の間で、互いへの思いやりや多様性を認める寛容さが失われつつあるこの時代に、ラビング夫妻を演じることに重大な使命と責任を感じたエドガートンとネッガは、夫妻の資料を丹念にリサーチし、彼らの思い出の場所を訪ね、外見はもちろん内面にも深くコミット。そうして生まれたのが、言葉に頼らず、いつも見つめ合い、触れ合い、大事なときにはしっかりと手を握り合って想いを確かめ合う2人の愛の姿だった。
その慎ましくも美しい姿を、丁寧に慈しむようにスクリーンに焼きつけたのは、期待の気鋭監督ジェフ・ニコルズ。マシュー・マコノヒーが主演を務めた前作『MUD ーマッドー』に続き、本作もカンヌ国際映画祭に正式出品され、高い評価を得た。