くらし情報『カンヌで賛否両論…N.W.レフン監督が挑発作を描き続ける理由』

2017年1月12日 18:15

カンヌで賛否両論…N.W.レフン監督が挑発作を描き続ける理由

「自らすすんで女子の支配下にいるんだ。なぜなら、女性の方がすべてにおいて男性より断然面白いから。かといって、男女の違いを追求したいのかどうかはわからない。女性についてはミステリアスなままにしておきたいんだ」。

今回テーマとした、美への執着を通し、人間の欲望の極限を描いている。その衝撃的な表現で、本年度のカンヌ国際映画祭では賛否の議論を巻き起こした。だが、「観客の心に刺さることで、彼らの一部になる目的は達成された」と、むしろ満足気な様子さえある。「クリエイティビティとは破壊なのだと思う。
一回既存の概念を壊して、それを再構築する行為が、クリエイティビティであり、映画を作ることだと思う」。

『ブロンソン』『ヴァルハラ・ライジング』『ドライヴ』などこれまでの作品が、既存の映画と全く違うと感じさせるのは、私たちが考える“映画”という概念を壊すことを、監督自身が恐れていないせいなのだろう。「壊すことを怖いと感じているとしたら、安全が欲しいからだ。安全とはクリエイティビティと対極をなすものだ。クリエイターにとって健全な状態というのは、安心していない状態だ」。批判に屈せず、安全さえも嫌い果敢に観たこともない表現に挑み続ける監督は、その繊細かつ大胆な感性をいったいどのように育んできたのだろう。

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