くらし情報『カンヌで賛否両論…N.W.レフン監督が挑発作を描き続ける理由』

2017年1月12日 18:15

カンヌで賛否両論…N.W.レフン監督が挑発作を描き続ける理由

「特に劇的な人生ではないよ。デンマークに生まれ、8歳まで育った。その後、NYに移住し、安全な普通の家庭に育ったんだ。だから、自分の感性がどこで育まれたのかはわからない。失読症だったから、普通でいることの素晴らしさというのが分からなかったけれど。失読症のイメージは、社会的にあまりよくない。それを背負っていかなきゃいけないところはあるけれど、普通の人とは違う脳の部分を使うことを強いることができる。それに気づいてから、失読症は一種のギフト(才能)だと思うようになった。
だから、失読症の結果、自分の中の何かが変異しようと、それを資質として受け止めようと考えたんだ。それ意外では、家族のことで悩んだりする普通の人生さ」。
解説的な手法を使わず、映像や音楽をコラージュするように物語を紡ぐ手法も、もしかすると、“ギフト”に由来する素晴らしい資質ということなのかもしれない。「物語よりもスタイルを重要視していると言われるけれど、質の良い物語とはいったい何なのかと思うことがある。一方的な見方を押し付けることが、これからの映画の進化の妨げになるかもしれない。例えば、ある作品について内容よりも様式が勝っていると言う人がいたとして、そういう気持ちもわからなくはないさ。

関連記事
新着くらしまとめ
もっと見る
記事配信社一覧
facebook
Facebook
Instagram
Instagram
X
X
YouTube
YouTube
上へ戻る
エキサイトのおすすめサービス

Copyright © 1997-2024 Excite Japan Co., LTD. All Rights Reserved.