くらし情報『カンヌで賛否両論…N.W.レフン監督が挑発作を描き続ける理由』

2017年1月12日 18:15

カンヌで賛否両論…N.W.レフン監督が挑発作を描き続ける理由

なぜなら、定義づけることによって神秘が取り除かれる。僕にとってクリエイティビティの半分は、その神秘によって成り立っているんだ」。では映画監督と定義づけられるのも嫌い?「職業欄に“director”と書くのは苦手だね。そもそもその意味するところが、自分にとって腑に落ちていないから。それに、人が映画監督と呼ぶような領域に、自分が達しているかどうかもわからないから恥ずかしさもあるし。だから、どこかで職業を書かなくてはならないときは、“unidentifiable (正体不明)”としておくよ(笑)!」

映像作家として、「自分のフェティッシュを形にして生きていくことをとても楽しんでいる」と語るレフン監督。「でも、その他の部分は現実世界に即して生きている。妻、子供は何より大切だというのは間違いない。
ただ、僕は欲望に正直に生きていくことしかできない。だから、現実とフェティッシュのバランスをどうとっていくかを、長いこと模索してきた。クリエイティビティとは、その人の欲望の延長線上にあると思うからね」。

(text:June Makiguchi)

■関連作品:
ネオン・デーモン 2017年1月13日より全国にて公開
(C) 2016, Space Rocket, Gaumont, Wild Bunch

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