くらし情報『カンヌで賛否両論…N.W.レフン監督が挑発作を描き続ける理由』

2017年1月12日 18:15

カンヌで賛否両論…N.W.レフン監督が挑発作を描き続ける理由

Photo by cinemacafe.net

いま、世界の映画ファンから注目を集める俊英のひとり、ニコラス・ウィンディング・レフン監督。2011年にカンヌ国際映画祭で彼に監督賞をもたらしたクライム・サスペンス『ドライヴ』、そして2年後に同映画祭で高い評価を得た『オンリー・ゴッド』に続き、発表された新作が『ネオン・デーモン』だ。究極の美に執着を見せる者たちの欲望を、煌びやかなファッション業界を舞台に描き出す本作の魅力、そして創作活動について、来日したレフン監督に聞いた。

現代社会を描く上で、切り口は無数にある。“執着”もそのひとつだろう。物質社会の中では、所有する願望を抑えることはなかなか難しい。今回、ニコラス・ウィンディング・レフン監督が映し出す世界は、幻想的な映像美とともに描き出される、グロテスクなまでの美への執着だ。自分を否定してまで、自分を削ってまで、危険な美に引き寄せられる人々を通して、人間の本質に迫ったレフン監督は、本作を創るきっかけをこう話す。
「ある日、自分が女性に支配されて生きていることに気付いた。そして、危険な美についての映画を撮りたいという不思議な衝動を覚えた」。女性に支配されているといっても、決して否定的な意味では決してないと言う。

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