くらし情報『カンヌで賛否両論…N.W.レフン監督が挑発作を描き続ける理由』

2017年1月12日 18:15

カンヌで賛否両論…N.W.レフン監督が挑発作を描き続ける理由

でも、その人自身に、その作品から物語を読み取る力がないのかなと思うこともあるんだ。映画のパワーとは答えがないこと。課題や政治的な目的があって映画を作っているわけではないのなら、特にね。答えを求めるなら算数でいい。定義のようなものを映画に求めるのは違うんじゃないかな」。

監督の作品の中で、重要な意味を持っている音楽についてはどう捉えているのだろう。「デバイスとして、映画の中で音楽を使うことをとても楽しんでいるんだ。もちろん、音楽自体を聴くのも好きだ。
同時に沈黙も愛している。世界で最も大きな音だから。音楽と沈黙のコントラストが、また好きなんだ。僕にとって、最大のインスピレーション源は音楽だ。物語をどう綴ろうか模索しているとき、音楽が助けになる。企画中のプロジェクトでも、ではこれは音楽だったらどんな風になるだろうと考えるんだ。楽器もできないし、楽器も弾けない、専門的知識は何もないけれどね」。

作品自体はもちろん、映画作りの発想からして、レフン作品が既存の枠を超えているのは明らかだ。
「映画とは何であるかには興味はない。何が映画でないかに興味があるんだ。そうすれば発見があるから。すべてのクリエイティビティは、定義づけることを避けるべきだ。

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