【モアナを知ろう第2弾】モアナができるまで――5年間の研究で南太平洋の文化に「飲み込まれた」作品
この物語は、いかにして生まれたのか?『モアナと伝説の海』の裏側にある、南太平洋の島々の伝統や文化の丁寧な描写の数々。そこには、ジョン・マスカー&ロン・クレメンツ監督をはじめとする製作者たちの5年にも及ぶフィールドワークと島の人々の協力にあった。今回は、そのベースとなったオセアニアの文化から、本作が完成するまでの製作過程をご紹介。
■5年に及ぶ南太平洋の島々でのリサーチ作業
本作は「ポリネシアンカルチャーを基にした映画を作りたい」という、ジョン監督の意思のもと製作がスタートした。はじめはポリネシア地方に伝わるミソロジー(神話)に登場する“マウイ”というキャラクターに興味を持ち、それからもっと深く南太平洋の文化を知る必要があると認識したスタッフたちが、5年にも及ぶ歳月をかけ現地の人々とアイディアを共有しながら、島々を理解しリスペクトして製作。それと同時に、ディズニー・アニメーションが誇る3D技術や新たなストーリーといったクリエイティビティと織り交ぜていった。このリサーチトリップの模様をひとつのドキュメンタリー作品「VOICE OF THE ISLAND(南の島の声をたどって)」として、プロデューサーのオスナット・シューラ―氏が監督したものが『モアナと伝説の海』MovieNEXに収録されている。