くらし情報『【インタビュー】“リアル”の追求者C・ノーランが初めて挑む実話…「やりがいのある挑戦だった」』

2017年8月9日 10:00

【インタビュー】“リアル”の追求者C・ノーランが初めて挑む実話…「やりがいのある挑戦だった」

と明かす。「当事者たちの個人的な記録を読んで、砂浜にいる者たちがそこから起きていることを見て感じたことと、一方、その上空を飛ぶ者たちが見て感じたこと、そして救助のためボートでやってくる者たちが見て感じたことが、それぞれ非常に違っていることに多大な衝撃を受けたんです」。

「3人は皆、出来事の中の非常に限られた、不十分で不完全な光景しか見ていませんが、観客は、それぞれをすべて目にし、組み合わせて、結合させた光景をつくりあげます。それは、難しくも、やりがいのある挑戦だと思ったし、よくある戦争映画で使われるテクニックとは非常に異なったやり方だと気づいたんです。よく将官たちが室内で地図を囲んで何が起こっているか話し合いをするシーンがありますが、それでは、当事者たち(=兵士たち)が実体験していることは見えてこない。我々が興味を感じたのは、観客に当事者たちがその現場で感じているのと同じ主観的な経験をさせることでした」。

『ダンケルク』(C)2017 Warner Bros. All Rights Reserved.
「だから、戦闘機スピットファイアの中のパイロットたちのシーンでは、事実、観客はパイロットたちが見るもの以外、何も見ていないんです」と言う。「カメラは、大概の場合、コックピット内にボルトで固定されていて動かないようにしてありました。

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