くらし情報『【インタビュー】是枝裕和監督の“欲”を掻き立てる女優・広瀬すずの魅力』

2017年9月11日 12:42

【インタビュー】是枝裕和監督の“欲”を掻き立てる女優・広瀬すずの魅力

セリフが入っているというより、役が入っているから、(台本の)文字に戻らなくてよかったんでしょうけど…。それにしても大したものだと思います」。

是枝裕和監督『三度目の殺人』/photo:Naoki Kurozu
『海街diary』のときは15歳。是枝監督独特の手法で、台本を渡されず、現場で是枝監督が口頭で広瀬さんにセリフを伝え、相手が何を言い、どんな行動をするかもわからない状況で演じた。その後、『ちはやふる』の小泉徳宏監督、『怒り』の李相日監督など、異なる監督の下で、様々な役柄を演じてきた。そんな広瀬さんから見た是枝組とは?

「構えなくていいというか…。前回、セリフも知らず、どんなシーンを撮るのかもわかっていないから、フラットな状態で現場に行けて、それがやりやすくて自分にすごく合っていたんですよね。そのフラットな感じが、今回もあったんだなと感じます。
安心感みたいなものがすごくあるんですよね」。

広瀬すず『三度目の殺人』/photo:Naoki Kurozu
加えて、今回、すんなりと咲江という役柄に入れたのは、彼女に対して感じる、距離の近さも大きかったという。

「(思いを)言葉にしないで抑えるという役は、これまであまりなかったけど、元々、自分はそっちの性格なので、似ていると思うし、感覚がわかるんですよね。そういう意味で、気持ちが楽でした。

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