世界絶賛!日本舞台のストップモーションアニメ『クボ』は“黒澤映画”から影響
と公開を待ちわびたという声も。ヴァルド氏は「最高の地を最後まで取っておきました」と笑顔を見せる。
CGアニメ全盛のいま、なぜストップモーションアニメを?との問いにはヴァルド氏は「そこに我々に情熱があるのです。昔ながらの技術と新しい技術を合わせて作品を作り上げていきます。実際の空間で本物の物体にリアルな照明を当てて撮影していく。それと比べ物になるものはないと思っています」と胸を張った。
シフ氏はクボの人形の動きや撮影方法を細かく説明。骨格は鉄で、それ以外の部分はシリコンやワイヤー、プラスチックでできた人形を動かし、磁力でくっついている顔の表情の部分を変えながら、1秒間に24コマの動きの中で少しずつ動きや表情を変えていくと明かす。
「腕の動きは繊細で、人間にできることは全て…いや、それ以上のことができます。人形を動かすアニメーターの命が彼らによって吸い尽くされるので、僕たちはこの人形たちを“小さなヴァンパイア”と呼んでます(笑)」と明かした。
後藤氏は「(物語は)ファンタジーですので、クリエイティビティを広げていく中で、史実からずれていくことがあり、そういう部分を精査するために自分は呼ばれました」