2018年3月19日 17:30
【インタビュー】『リメンバー・ミー』脚本家が明かす、家族をひとつに繋ぐ「死者の日」の役割
生者と死者を結びつける祭壇「オフレンダ」
AM:死者の日の一部として、死者の魂が生者の国に歓迎されます。愛する者たちと再会するためです。しかしこれはまったく陰気なものではなく、一族の再会を祝うもので、音楽と祝いと歓喜のエネルギーにあふれています。私たちはこれらの習慣の意味するものをしっかりと学んで、ミゲルの冒険を語るストーリーに役立てようと考えました。
AM:では、それがどのような形でストーリーテリングの一部となったかについて解説したいと思います。まずは、やはりオフレンダです。これは、死者の日に帰ってくる愛する者たちの魂を迎えるために作られて飾られた供物台です。飲食物や愛する者たちが生前好きだった事物などが置かれており、これで生者の国への旅を終えた彼らを迎えるというわけです。
これは死者の日の主要部分でもあり、また、先祖たちが自分たちを見守ってくれている、彼らと心が繋がっているという彼らの考え方を体現しているものでもあるのです。AM:オフレンダに飾られる物のひとつが写真です。
オフレンダに写真を置くことの良いところとして、その写真がその人物についての話をする契機となることが挙げられます。