これで見納め!引退表明ダニエル・デイ=ルイスの“憑依型”演技
写真集「イギリスの貴公子たち」「イギリスの貴公子たち Part ll」も作られ、とりわけデイ=ルイスとグラントは単独の写真集も作られるほど人気が高かったという。
■英国貴公子から、史上最多・三度のアカデミー賞に輝く俳優界のレジェンドへ!
やがて美男子という枠を超えて、デイ=ルイスは着々と実力派俳優の道を歩み出す。彼は「メソッド・アクティング」と呼ばれる、役の内面をとことん追求し、役に没入する演技法で知られ、準備期間をかけて役になりきることで知られている。そこに至るまでのまさかのプロセスは、語り継がれる武勇伝だ。
『マイ・レフトフット』(89/初のオスカー受賞作)
脳性マヒで体が不自由なアーティストのクリスティ・ブラウンを演じるため、体が不自由な生徒たちの養護施設に入って役作りをし、生徒たちと仲良しになった。撮影中は左足しか使わず、車椅子で移動。オフの時の食事も、主人公クリスティは手が不自由という設定ゆえ他の人にスプーンで口まで入れてもらったという。ロケ中はあばら骨を骨折したこともあった。
『ラスト・オブ・モヒカン』(92/初のハリウッド進出作)
原始的な生活を送る18世紀の主人公になりきるため、徹底的な肉体改造を行った。