ジェイク・ギレンホール、縦横無尽なカメレオン俳優が今年は“祭り”状態
そして、オクジャに関わるウィルコックス博士を胡散くさいヒゲと短パン姿で怪演したのがジェイク。普段の声より、わざと1~2オクターブほど声を高く出す役作りで、狂気メーターがふり切れているほうのジェイク。
『ワイルドライフ』(2018)親友のために
ひと肌脱いだジェイク
俳優ポール・ダノの初監督作品で、脚本を1990年に発売された同名小説を基に女優ゾーイ・カザンと共同執筆。60年代のモンタナ、仕事が長続きせず、各地を転々としてきた一家の父ジェリーが、命の危険が伴う山火事の消火隊として働くように。そのことで結婚生活が破綻していく様子を、16歳の息子の目線から描いた。
キャリー・マリガンが孤独と寂しさから変わっていく妻役を好演し、ジェイクもまた、思うようにはならない人生で葛藤を抱えた男性を繊細に演じる。この2人が見つめ合うビジュアルの意味が胸打つ。
『ゴールデン・リバー』(2018)借りを返すジェイク
ヴェネチア国際映画祭で銀獅子賞(監督賞)を受賞するなど高評価を受けた、フランスのジャック・オーディアール監督初の英語作品となる西部劇。ゴールドラッシュに沸く西海岸を舞台に、4人の夢追う男たちが無様ともいえる人間ドラマを見せる。