是枝裕和監督『真実』ヴェネチア国際映画祭でスタンディングオベーション!「自信あります」
最初は是枝監督の指示を待ちましたが、撮影中に彼が私と一緒に演じていることに気付きました。私と一緒に呼吸し、言葉が理解できなくても、一緒に演じていたのです」とこれまた特殊な経験をしたそう。
そして、ある夕食のシーンでジュリエットは深刻な側面を押し出し演じたそうで、「是枝監督はラッシュを見て、『シーンに重みを加えてくれてありがとう』と言ってくれました。穏やかに港を目指す船のようでした。他の役者たちを乗せてくれたのです。カトリーヌと私以外にも人物はいますが、この2人の関係が映画の中心です。これまで映画で共演したことも、他の状況で一緒になったこともない女優たちです。その2人が出会って、何年も待ち続けた映画に出るのです。
そういう意味では映画の魔法です」と監督とのエピソードを明かした。
子役について――
子役が強い存在感を示すことが多い是枝監督作品。これまでにも多くの作品で子どもたちを撮ってきた是枝監督だが、今作でも注目の子役が登場。
それが、リュミールの娘役のクレモンティーヌ・グルニエ。「オーディションで会ったとき、とても自由奔放で、彼女なら、おばあちゃん(ファビエンヌ役)の性格が隔世遺伝で孫に伝わっているという設定に出来るなと思いました」