2019年9月20日 17:30
敏腕殺し屋の第2の人生は俳優!? ダークコメディドラマ「BARRY」2年連続エミー賞受賞狙い撃ちなるか
ある日休みが必要だとフュークスに告げると、「お前に必要なのは休みではなく変化。ロサンゼルスでいい仕事があるから行ってこい」と話を反らされ、半信半疑のままロサンゼルスへ旅立つバリー。いつも通り死んだ魚の様な眼をしながら、チェチェンマフィアの妻を寝取った男を暗殺する依頼をこなすため尾行を開始。すると事態は急展開!男が通う俳優養成所に辿り着き、なんと、殺さなければならないその男と一緒にレッスンに参加することになってしまう。
生きる意味をなくしていたバリーは、俳優の卵たちと交流する中で、自分の第2の人生は俳優だと思い立ち、殺し屋から何とか足を洗おうとし始める。本作の興味深いところは、「殺し屋として生きる男」と「俳優を目指す男」という別々のストーリーとして描かれそうな題材がごちゃ混ぜになっているところだ。しかも、一見コメディではなさそうに思えるが、1話30分弱というコメディ作品でよく使われる形式で描かれている。通常のコメディ作品を連想すると驚くほどシリアスなストーリー展開であることも特徴だ。
夢を叶えたい男バリーを描くのは、苦難の末、夢を叶えた男ビル・ヘイダー
殺し屋業を辞めて第二の人生、俳優になる夢を叶えたい男バリーを描くクリエーター自身が、苦難の末この作品で夢を叶えたことも作品自体の味わいをより一層深くさせる。