【インタビュー】豊原功補 日本映画の“景色”を変えるための覚悟<前編>
ネガティブな感情がつい付きまとうけど、それを上回るポジティブな思いを抱いてからこそ、踏み出せたのかなと思いますね」
変わりゆく日本映画「景色が変わってきている」
実際に足を踏み出してみた結果は「いろんな意味で予想通りでした」とのこと。
「ポジティブなこともネガティブなことも思っていた通りに両方、やってきましたね。ただ、どんなことでもそうなんでしょうけど、ポジティブな面や喜びって見えづらいし、後からやって来るものなんですよ。まずはネガティブな面がどんどん押し寄せてくるものなので(苦笑)、そこでいかに挫けずに立っていられるか。感情面もそうですし、実際の制作プロダクションという仕事の大変さは本当に予想以上の大変さで、『これだけのことが押し寄せてくるのか!』と挫けそうになりましたが、もう走り出しているわけですから、逃げ出すわけにはいかないんでね。『しょうがない』という気持ちで(笑)、やってます!」
繰り返しになるが、この1本の映画『ソワレ』を完成させ、世に送り出すことがゴールであるなら、わざわざ「会社」を作って、“敵”を増やす必要はない。この1本だけではない、“先”を見すえているからこそ、こういう形を選んだのだ。