ゼンデイヤ主演「ユーフォリア」は劇薬版の『レディバード』×『ムーンライト』
エズラ ・ミラーがドラッグ依存の少年を演じた初監督&初脚本作『アナザー・ハッピー・デイふぞろいな家族たち』でサンダンス映画祭脚本賞を受賞。父が演出したロバート・デ・ニーロ主演のHBOドラマ「嘘の天才~史上最大の金融詐欺~」では全米脚本家組合賞にノミネートされるなど、その手腕が高く評価されている。
本作では、イスラエルの同名ドラマ(2012~2013)を、舞台を現在のアメリカに移してドラマ化。とりわけ、データベースサイト「IMDb」で9.2/10点という高評価を得ている第4話は、ルーとジュールズをはじめとするそれぞれの関係性がお祭りの一夜を通して進展する、いわば “神回”。これを機に加速していく後半4話も、一瞬たりとも見逃せない。
LGBTQアクティビストのトランスモデルも
よくぞ集めたハマり役のキャストたち
何と言っても、ディズニーチャンネル出身のゼンデイヤが鼻からドラッグを吸い込み、嘔吐し、壊れていく姿を演じているだけでも衝撃的な本作。この新境地への挑戦により、先日の「ピープル・チョイス・アワード2019」では『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』での映画女優賞に加えて、ドラマTVスター賞も受賞し、圧倒的支持を得ている。