くらし情報『ゼンデイヤ主演「ユーフォリア」は劇薬版の『レディバード』×『ムーンライト』』

ゼンデイヤ主演「ユーフォリア」は劇薬版の『レディバード』×『ムーンライト』

ドラッグでハイになる瞬間も、出会い系でマッチングできるのも、SNSの閲覧数や「いいね」も、彼女たちにとっては幸せになるために必要な糧。だが、いずれも必然的にセックスや暴力が絡んでくる上、否応なしに自身のアイデンティティやセクシャリティを突きつけられ、時にはネットポルノやホモフォビア(同性愛嫌悪)の標的にもなる。

ますます不穏で不安定な現代に、“ありのままで”といわれても、そう簡単には生きられないことにルーたちはもう気づいてしまっている。だからこそ、上辺を取り繕うことには長け、不安やトラウマをさらけ出すことを恐れながら、他人のそれには過剰なまでに反応する。信頼し合い、認め合い、愛し合える誰かに出会えれば、それだけでいいのに。

こうした彼女たちの息苦しい日常は、一種の強迫観念にも近い“リア充”投稿や“インスタ映え”探しにちょっと疲れ気味な人にも、思い当たる節はあるはずだ。

クリエイターはあの名監督の息子
このリアルで説得力あるストーリーをシニカルなユーモアも交えて手掛けるのは、サム・レヴィンソン。全8話の脚本と5つのエピソードを監督する彼は、『レインマン』でアカデミー賞を受賞した映画監督バリー・レヴィンソンを父に持つ。

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