ゼンデイヤ主演「ユーフォリア」は劇薬版の『レディバード』×『ムーンライト』
(Lil Wayne ft. Birdman)、第3話「Made You Look」(Nas)など、人気ラッパーの曲名が採用されているのもドレイクならでは。
劇伴は『ワンダーウーマン』でシーアとのエンディングテーマも話題を呼んだラビリンスが手掛けている。シンガーでダンサーでもあるゼンデイヤとラビリンスによる「All For Us」は、シーズン最終話のクライマックス、ある決断を下したルーの心情を表現するものとして強烈な印象を残す。
また、ドラマ上陸以前から話題となっていたのが、煌びやかでユニークな少女たちのアイメイク。A24の『ムーンライト』や『アンダー・ザ・シルバーレイク』なども手掛けているメイクアップ・アーティスト、ダニエラ・デイビーは、ラインストーンやグリッター、オレンジや黄色など蛍光色のアイシャドウ、涙袋などを確信犯的に使った幻想的なアイメイクを考案。
ゼンダイヤ演じるルーの涙が流れているようなメイクは、わずかな最高の瞬間を手に入れるためにドラッグに手を出さずにいられない彼女の涙そのもので、深夜の街を自転車で駆けるシーンやパーティのシーンなど、『ムーンライト』よりも妖しくダークな色調の中で哀しげにキラキラと輝く。