2020年4月2日 19:00
【レビュー】ピクサーが魔法を取り戻すための挑戦、その“半歩”を踏み出した『2分の1の魔法』
悪い作品ではないだけに、ピクサーらしさが魔法ではなく“呪縛”になってしまう傾向が、ファンにとっては悩ましいところだ。
Netflixをはじめ数々のライバルが台頭し、快進撃を続ける現在、長年王者として君臨し続けたピクサー・アニメーション・スタジオは、これまで以上に多様なテーマと語り口を獲得していく必要がある。求められるのは、やはりオリジナル脚本の精錬だ。繰り返しになるが、『2分の1の魔法』はその旅路を半歩前進させる佳作であり、未知なる可能性に期待をしたくなるという意味では、重要な一作といえる。
(text:Ryo Uchida)
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