あなたも堕ちるチュ・ジフン…緩急自在の演技で示す自らの真価
何より、“民のための政治を”と開眼し、成長していく姿は「キングダム」の世子(セジャ)にもつながる。ゾンビではないものの、ある猟奇的な体験をするシーンも!
10キロ増量でやさぐれ演技
『コンフェッション 友の告白』(2014)
少年時代に直面した危機を友情で乗り超えた3人の青年を、それぞれ“世渡り上手”なチンピラ風のジフン、“しっかり者”チソンと“純朴”イ・グァンスが演じたクライムドラマ。やがて狂い出す運命の歯車は止められず、最悪の事態を引き起こす。当時34歳の新鋭監督イ・ドユンの精巧な脚本もさることながら、仄暗さの中に彼らの感情が映し出される『新しき世界』の撮影監督ユ・オクと照明監督ペ・イリョクによる仕事も見事。その中でだらしなさや生意気さを出すために10キロ体重を増量させ、保険会社のセールスマン・インチョルを演じたジフンは影の主役となった。
色欲に溺れる暴君に尽くす家臣に『背徳の王宮』(2015)
稀代の暴君として知られる王・燕山君と、王に与える快楽を利用して天下を取ろうとする家臣、そして生きるために“王の女”を目指す女性たちが王宮で繰り広げる官能愛憎劇。燕山君(キム・ガンウ)