ポルトガル&欧州の大空&ブラジル…映画で“海外旅行”気分を味わう!夏の注目3選プラスα
ユペールのラブコールを受け、この物語を書きおろしたアイラ・サックス監督は、旅先での思いがけないトラブルや出会いなども交えながら、フランキーと彼女の身近な人たちが繰り広げる人間模様とこの町が持つ構造を見事に融合させていく。ユペールは、「アイラ・サックス監督にとって、シントラでの撮影が重要であることは明らかだった。一方で、シントラを絵葉書のようには描かず、むしろ重要な登場人物のひとりに見立てて撮影した」と振り返る。
美しく、感動に満ち、劇的でもあるシントラは、霧やその特異な気候も手伝い、観る者に、神秘と驚異と暴力の要素をたっぷりと感じさせてくれる。登場人物全員が初めて一堂に会し、ユーラシア大陸の西の果ての広大な海を全員で眺めるクライマックスシーンは、圧巻でありながら観る者に忘れがたい感動を与えてくれるシーン。
8月14日(金)よりBunkamuraル・シネマ、ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国にて順次公開。
『ぶあいそうな手紙』ブラジルの“陽気な港町”へ
ブラジル南部、ポルトアレグレの街を舞台に繰り広げられる心温まる物語。独居老人のエルネストのもとに1通の手紙が届く。