多部未華子「いまだにどういう方なのか」青山真治監督との初タッグを述懐『空に住む』完成披露
と演出家としての稀有な才能を指摘。『東京公園』に続いての青山作品出演で出版社の編集長を演じた高橋さんも「台本に『出版社』とあったのですが、行ってみたら古民家で、そういう場所でできることが嬉しくて、自然と『こういう感じでしゃべるのかな?』とか『こういう風に働いているのかな』というのが、用意していただいた空気で決まりました」と巧みに現場の空気を作り、俳優陣を導いていく“青山演出”を解説。
その一方、青山監督はそうした俳優陣の言葉に「俳優さんがやりたいようにやっているのを、僕がニコニコ見ていることで成立していく現場を常に心がけています」と飄々と語っていた。
美村さんは鶴見さんと本作では夫婦役に。「共演は3~4度目で、これまで叔父と姪だったり、金持ちと庶民という関係だったんですけど、2人でお金持ちの夫婦役を演じるのは楽しかったです」とにっこり。鶴見さんは、そんな“妻”の抱える葛藤や悩みに映画を通じて触れて「亭主として(妻を)幸せにしているとばかり思ってて、映画を見たら『こんなに悩んでたんだ?』とショックを受けました(苦笑)。夫婦ってそういうことあるんだな…」と苦笑まじりに語る。
そして、映画の中で独特の際立った存在感を放っているのが、直実と同じタワーマンションに住むスター俳優・時戸を演じた岩田さん。