西島秀俊&中村倫也ら、完全再現の渋谷スクランブル交差点で熱演『サイレント・トーキョー』
群衆の中に分け入る撮影「雑踏の中で物事が起こっていることが見せやすい」
「僕の作品の特徴であるステディカムを多用することで緊張感をいかに持続させるかを意識している。爆破のスケール感、臨場感を出すため、これまで以上に機材も駆使して表現できたら」と波多野監督。これだけの規模のオープンセットで撮ることは「監督冥利に尽きる」と手応えをのぞかせる。
また、もし実際、こういう事件が起きた場合、どのように警察は動くのか、警察や爆発物処理班、爆弾事件の捜査のプロフェッショナルなどに取材を重ねて再現。カメラマンの山田康介は多数のエキストラの中にステディカムでずんずん分け入って撮影する。「カットで割ればできることを、なるべくカットを減らして撮る。それが今回の渋谷の表現には合っている。雑踏の中で物事が起こっていることが見せやすい」と山田カメラマン。
カメラは最新のハリウッド超大作、ジェームズ・キャメロン監督『アバター2』でも使用されるソニーのラージセンサーカメラ・VENICEを使用。ドローン、空撮、巨大クレーン、OSMOカメラなど、あらゆる機材、多くの人材を総動員した。
この撮影は『踊る大捜査線』や『海猿』よりも大変だった、と明かすのはプロデューサーの小柳智則。