タランティーノが惚れこんだ新ヒロイン メラニー・ロラン『イングロリアス・バスターズ』
私だって驚いたもの。しかもブラッド・ピットが共演者だなんて!」。フランスでそこそこ有名であっても海外では無名に近い女優にとって、憧れの監督の下、ハリウッドのスーパースターと肩を並べて演じられること自体「信じられない!」ことなのだろう。
さらに“タランティーノ”ファミリーに加わった彼女を待ち受けていたのは、監督とのあまりにも近い距離感。
「タランティーノ監督とこんなにも親しい関係になれるなんて、期待以上だったわ。ロサンゼルスにある彼の家のゲストハウスに泊まらせてもらったことがあって、お互いバスローブ姿で朝食を食べたりしたのよ!後から考えると、なんてこと!私、天才(タランティーノ)の人生に入り込んでいるわ!って、驚きの連続だったもの。今回は私の祖父も一緒に来日したんだけれど、ブラッド・ピットも交えてみんなで食事をしたの!」。言葉の終わりに毎度“ねえ、信じられる!?”という感嘆が付く口調と言えば、彼女がどれほどこの作品の出演を喜んでいるか伝わるだろうか。
また、彼女の言葉から改めてタランティーノが俳優にとってどれだけカリスマ的存在なのかも思い知らされる。現場での監督の存在感や演出についてもやはり驚きがあったと続ける。