『ドリーム』『RBG 最強の85才』から『キャプテン・マーベル』まで…立ち上がる女性たちの映画7選
、ドロシー・ヴォーン(オクタヴィア・スペンサー)、メアリー・ジャクソン(ジャネール・モネイ)を描く。
キャサリンたちこそが宇宙を目指すために必要なコンピューター=計算手。その才能を活かし、努力を惜しまずに仕事に取り組んでいく中で、どんな人種差別と性差別に遭ってきたのか、ファレル・ウィリアムスが織りなす音楽に乗せてあえて軽妙に語られていく。
また、彼女たちは仕事や夢に邁進するだけではなかった。家庭の中で愛されたり、新しい愛に出会ったり、一緒にダンスを踊ったりと人生を謳歌する姿も映し出され、意識が変わっていく男性たちの姿もとらえる。エンドロールの前に、実際の3人の女性たちに重なる“Hidden Figures”の文字には胸が熱くなること必至。原題でもあるこの言葉には、「隠された数字」のほかに「隠された人物」の意味もある。
本作が作品賞にノミネートされた2017年のアカデミー賞でキャストと共に登壇したキャサリン本人は、2020年2月、101歳でこの世を去った。
関心を持った方は、より克明に彼女たちの人生と活躍が記された原作ノンフィクション「ドリームNASAを支えた名もなき計算手たち」も手にとってみてほしい。