『ドリーム』『RBG 最強の85才』から『キャプテン・マーベル』まで…立ち上がる女性たちの映画7選
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『未来を花束にして』彼女たちがいたからこそ、“いま”がある
女性の参政権を求める運動が活発になっていた1912年のイギリス・ロンドン、夫と同じ洗濯工場で働く労働者階級のモードは、同僚の代わりに公聴会で証言をし、WSPU(女性社会政治同盟)を率いるエメリン・パンクハーストの演説を聞く機会を得たことで、セクハラ、パワハラが日常茶飯事の自分やほかの女性たちの置かれた状況に疑問を持ち始める。
パンクハーストのような女性参政権運動の“行動派”は、当時の新聞が揶揄する意味で「参政権(Suffrage)」をもじって「サフラジェット(Suffragette)」と名づけており、原題ともなっている。これから生まれてくる、未来を担う少女たちのために行動を起こした勇気ある女性たちだ。
従順ではない女性たちは、夫にとっても、雇い主にとっても、政府にとっても“面倒を起こす”反乱分子のようなもの。彼女たちがとった手段は正しくはなかったかもしれない。それでも、何度でも「諦めないで、闘い続けて」というメッセージが受け継がれてきたからこそ、いまの世がある。