くらし情報『スパイク・リーが放つブロードウェイ・ショーを劇場で『アメリカン・ユートピア』公開』

スパイク・リーが放つブロードウェイ・ショーを劇場で『アメリカン・ユートピア』公開

本国アメリカでは「HBO」にて配信のみの公開となったが、日本では映画館での上映が叶った。渋谷系ミニシアター文化の出発点ともなった80年代伝説の音楽映画『ストップ・メイキング・センス』から 36年。かつて若者の代弁者だったバーンは若いミュージシャンからのリスペクトを受けながら、止まることなく進化を続ける。

また、予告編ではその至福のステージングの一部を解禁。ステージからは一切の配線をなくし、自由自在な構成に。ミュージシャンたちは揃いのグレーのスーツと裸足というスタイルでショーを展開する。コンテンポラリーダンスやヨガのような動きも取り入れ、縦横無尽に動き回るバーンは当時67歳という年齢も感じさせないほどにパワフルで、時に可愛らしく、時に崇高にも見える。



テンションが上がっていくドラム隊の音。
伸びやかな歌声。熱狂が観客にも伝播し増幅していく幸福と感動のステージが70秒の中に詰め込まれている。「トーキング・ヘッズ」の名曲「Burning Down the House」や「Everybody’s Coming To My House」が予告編では取り入れられているが、先のトランプ政権下での分断されたアメリカ、そしてコロナ禍という時代を生きる私たちの胸にはまた違うものとして届くだろう。

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