くらし情報『スティーヴン・ユァン、アカデミー賞初ノミネート『ミナリ』までの道のり』

2021年4月9日 17:30

スティーヴン・ユァン、アカデミー賞初ノミネート『ミナリ』までの道のり

必要とされれば、やるしかない。とにかく、前に進むしかない。そんな彼の生き様は観る者を高揚させたが、あまりにも衝撃的すぎる最期には世界中のファンが騒然となり、日本でも追悼特別映像が作られたほど。愛する者のために力強く成長していく姿を見せてきたグレン(と彼の精神)が理不尽な暴力に倒れたことは、現実の不寛容な世界を暗示しているようでもある。

そして時を経て、映画『ミナリ』ではアメリカン・ドリームが打ち砕かれる恐怖を家族にも見せまいとする、理想の父親像や“男らしさ”に囚われすぎた役どころを演じている点も見逃せない。

ポン・ジュノ監督×プランBとタッグ
『Okja/オクジャ』(2017)

ブラッド・ピットの製作会社「プランB」とポン・ジュノ監督が組んだNetflixオリジナル映画。多国籍企業のスーパーピッグ計画により誕生した“オクジャ”は、韓国の山村で少女ミジャ(アン・ソヒョン)とともに立派に育ったが、やがてアメリカへ連れていかれることに。

そこへオクジャを救い、ミジャに手を貸す活動家ジェイ(ポール・ダノ)率いるALF(動物解放戦線)が現れる。
ユァンが演じたのは、ALFメンバーの韓国系アメリカ人でミジャへの通訳を任されるケイ。

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