2021年4月9日 17:30
スティーヴン・ユァン、アカデミー賞初ノミネート『ミナリ』までの道のり
だが、彼がジェイの言葉を正しくミジャに伝えなかったことから、さらなる悲劇がミジャとオクジャに降りかかる――。
昨年度の各映画賞でポン・ジュノ監督が何度も口にしていた、「英語を習えば役に立つ」「翻訳は尊い」が身に染みたはずの(?)ケイの活躍ぶりは要チョック。
ミステリアスな青年を怪演…
イ・チャンドン監督『バーニング 劇場版』(2018)
主人公イ・ジョンス(ユ・アイン)は兵役を終え、大学を卒業してもバイト暮らしの小説家志望の青年。パントマイムを勉強中という幼なじみシン・ヘミ(チョン・ジョンソ)と再会するが、彼女がアフリカ旅行から帰ってくると見知らぬ年上の男ベンと親しくなっていて――。
ポン・ジュノ監督と組んだ縁から、イ・チャンドン監督に起用されたというユァン。「ウォーキング・デッド」の純朴青年が、優雅で都会的な雰囲気をまとい、カリスマ性と色気を放つ危険な男を演じることになるとは!彼の含み笑いには、胸騒ぎが止まらない。
一等地に住み、高級車に乗り回す裕福でインテリなベンが、田舎の幻想的なマジックアワーを背景にジョンスに語る“ビニールハウス”の比喩が鍵を握る。あまりにも魅惑的なベンを演じたユァンはロサンゼルス映画批評家協会賞、全米批評家協会賞などで助演男優賞を受賞。