くらし情報『【インタビュー】『やすらぎの森』は「誰にでも当てはまる物語」ケベック出身の監督が惹かれたテーマ語る』

【インタビュー】『やすらぎの森』は「誰にでも当てはまる物語」ケベック出身の監督が惹かれたテーマ語る

と、原作について語る監督。

「登場人物は皆、重い過去を背負ったアウトローですが、自分とは異なる境遇にいる人に心をひらいていきます。彼らは高齢者ですが、誰にでも当てはまる物語です。将来を悲観するようなことがあっても、心をひらけば状況が変わったり、人間関係を変えることができたりする。新しい光が差し込むこともあると語っています」と、自身の心をとらえた作品のテーマに触れる。

「可能な限り小説の内容は崩したくなかった」と続け、「脚色を手掛ける前に原作者のジョスリーヌ・ソシエともたくさん会話したのです。原作は彼女のおばに捧げられたもので、過去におばが16歳から亡くなる87歳まで精神科施設に入れられていたことや、彼女自身がおばから受けた影響」を映画に盛り込んでいったという。

「おかげで自分の人生を取り戻した」

原作者ソシエのおばの“分身”ともいえるマリー・デネージュ/ジェルトルード役を演じたのは、本作が女優引退作であり、遺作ともなったアンドレ・ラシャペル。
「素晴らしい女優ですし、非常に優雅です。青い瞳や肌の質感などがまるで天使のようで、容貌も人間的にもマリー・デネージュ役に最適でした」とふり返る監督。

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