【インタビュー】『やすらぎの森』は「誰にでも当てはまる物語」ケベック出身の監督が惹かれたテーマ語る
「2人のラブシーンは原作でもとても大切なシーンとして描かれているので、アンドレもこの映画の核になると分かっていました。彼女はこれまで何本も映画やドラマに出演していますが、実はセクシャルなシーンに挑むのは初めてでした」と監督。撮影に際し、「あなたたちを2020年のセックスシンボルにしたい。ワオ!きれい!と言われるようにしたい」と2人に話したという。
人生のしまい方をどう考える…
ある選択に「鳥肌が立つほど驚いた」
マリーとチャーリーのラブシーンが生の息吹を感じさせる一方、本作には実際にケベックの森で多大な被害を出した山火事が“死”を象徴するかのように登場する。「過去の山火事の森の映像は、実際の山火事のカラー映像から作りました。ストーリー性と芸術的な理由から、モノクロに転換し、スロー再生し、画像に粒子感を加えました。必要なのは火なのか、水なのか、地球の中心なのか、私たち人間よりも強力な何かなのか、それとも自然の力なのか。
問いかけながら、山火事のイメージを変容させ、催眠的なものにしたいというアイデアがありました」と監督は打ち明ける。
そして、「老いること」と「人生のしまい方」について問うと、「とてもデリケートで個人的な質問だと思います。