2021年8月1日 11:00
『Summer of 85』『17歳の瞳に映る世界』『スザンヌ、16歳』今年注目の“ティーンムービー”3選
愛想がなく、友達も少ない17歳の高校生オータム(シドニー・フラニガン)は、ある日望まない妊娠が発覚する。彼女の住むペンシルベニア州では、未成年者は親の同意がなければ中絶手術を受けることができないため、いとこであり唯一の親友スカイラー(タリア・ライダー)と共にニューヨークへと旅立つ。
中絶のため田舎から大都会へと向かう旅路で、やるせなくなるほど苦難の連続が彼女たちに降りかかる中、必死に支え合う2人の友情にも心が締め付けられる1作。本作で長編映画デビューとなるシドニー・フラニガン演じるオータムが直面している現実をうかがい知れるシーンは、世代や国境を越えた共感をもたらすだろう。
背伸びしがちな“思春期あるある”が満載『スザンヌ、16歳』
8月21日(土)より公開
20歳の新人女性監督スザンヌ・ランドンが脚本・主演も務めた新世代のフランス映画。同世代の友人たちに退屈している16歳のスザンヌは、ある日劇場の前で年の離れた舞台俳優・ラファエル(アルノー・ヴァロワ)と出会う。彼もまた、繰り返される舞台や生活を退屈に感じていた。年の差があるにも関わらず惹かれ合うふたりだが、彼に夢中になればなるほど、スザンヌは思い描いていた“16歳”を失っているように感じ始める。