『ラブリーボーン』シアーシャ・ローナン 巨匠たちを唸らせる15歳の天才少女の素顔は
でも、それが演技に悪影響を与えたことはなかったわ。むしろ、仲良くなったからこそ何でもできるようになったの。彼の前で必死になる場面も、ぎこちない態度を見せるシーンも、すごくやりやすかった」。ちなみに、2人が共にノミネーションを果たしたある映画賞の授賞式では、発表を待つ間、彼女はずっと彼の手を握っていたとか。
冒頭にも述べたように、ショッキングな内容やジャクソン監督作品ということでその映像世界に注目が集まりがちだが、スージーや家族のドラマや時代背景といった部分が丁寧に描かれていることが、この不思議な物語にリアリティを与えている。物語の時代は1970年代。シアーシャにとっては生まれる20年も前の時代だが、この設定を彼女はことのほか気に入っているよう。
「1970年代って大好き!この仕事してると、いろんな時代を行ったり来たりするものだけど、70年代のファッションや音楽、ヘアスタイルなんかもすごく面白いし、映画にとっても大事な部分だったわ。
私の父親も母親も、家ではビートルズやイーグルス、トーキング・ヘッズとか、この時代の音楽をしょっちゅう聴いてて、私も大好きなの。映画の撮影の前にはこの時代の雑誌もいっぱい読んで、いろんなことを初めて知ったわ」。