【シネマモード】秘密にしたい若気の至りを描くセレブ監督に注目。夫はあの人…。
すでに有名作家だった夫と出会ったのは、20代。身勝手な父、薬物中毒の母に育てられた彼女は、麻薬とセックスに溺れた青春時代を送っていたのです。自堕落な生活から彼女を救い出したのが、後に夫となったハーブ。ところが、2人は一緒になるために、大きすぎる代償を払いました。大きな代償の上に成り立った幸せ。その中で彼女は、“幸福な女”を演じ続けてきました。彼女の過去を知るものは、夫だけ。そんな環境の中で懸命に、良妻賢母を演じてきたのです。
そんな彼女が、夫との生活がすべてではないと知ったとき、そこにもしかすると意味はもはやないのかもしれないと気づいたときに、徐々に素の自分を取り戻していく…。そんなデリケートでパワフルな作品が。『50歳の恋愛白書』なのです。
この作品を執筆、監督したのは、レベッカ・ミラー。主演の二人(ロビン・ライト・ペン&ブレイク・ライブリー)だけでなく、モニカ・ベルッチ、キアヌ・リーヴス、ジュリアン・ムーア、ウィノナ・ライダーら、豪華キャストの競演が実現しているのも彼女のなせる業。主役級のスターたちが、「彼女と仕事をしてみたかった」と語り、本作への出演を熱望したという一目置かれた存在です。